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ホンダを創業した本田宗一郎は有名な一言を残している。「理由なき行動は凶器であり、行動なき理念は無価値である」

同社は1954年、倒産の危機に陥った。それでも質の高い製品を安く売る経営理念と、悪い情報を包み隠さず開示する姿勢が銀行や株式投資家の支援につながった。4年後には「スーパーカブ」の大ヒットにこぎつけ、世界的な企業に飛躍する。理念、技術、情報開示。赤字でもマネーを引きつけるキーワードが浮かぶ。